教員は楽?→半分正解 ですが…

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教員という職業に対して、どのようなイメージをもっているでしょうか。「保護者対応が大変そう」「忙しそう」という世論の意見の他にも、このように思っている人がいます。

教員は楽な職業だ

現在Googleで「教員」というワードで検索すると、「教員 楽」という予測が出てくるくらいです。今回は、教員の仕事は本当に楽なのか、具体的な業務を交えてお話します。

こんな人に向けて書いています

  • 教員を目指している人、興味がある人
  • 楽かどうか知りたい人
  • 教員の多忙感がイメージできていない人

教員が楽と言われる理由

手を抜いても給料は変わらない

楽な仕事だと言われる一番の理由が、手を抜こうと思えば抜くことができるという点です。生徒指導や授業には、これをすれば完璧!というものが存在しないので、どのくらいの時間をかけるかは、各教員に依存します。
自作プリントを毎回作成して、生徒に少しでもわかってもらうよう遅くまで準備する先生もいれば、特に何も準備せずに教科書をなぞるだけの授業をする先生もいます。準備にかける時間は一目瞭然です。もちろん、たくさん準備するからいいとか、全然準備しないからダメだとは一概には言えませんが、本業である授業を蔑ろにするべきではないですね。

また、学校の様々な雑務は、教員のご厚意で済ませることが多いです。例として掃除があげられます。教室や特別教室は生徒と掃除するのですが、生徒が入室できない部屋は教員が清掃をしなければなりません。このようなところは、「誰かがやるだろう」と思い、誰も掃除に手を付けずに放置されることも多いのが現状。いざ掃除をしようとなったときは、有志を募って実施することになります(基本は若手だけで実施)。やらなくてもいいことが多い、というのが、楽だと思われる要因でしょう。

好きなことをできる

教員になった人(特に中高教員)は、自分の得意な専門科目を持っており、それを生徒に教えることになります。自分が得意とするものだけを教えればいいだけなので、傍から見れば楽なことだと見られるのは無理はないでしょう。

しかし、得意であることうまく教えらることはイコールになりません。むしろ、わからない人やできない人の気持ちがわからずに、うまく教えられないということの方が多いです。

まとまった休みが多い

学校には、夏休みや冬休み、春休みといった長期休暇があります(秋休みがあるところもあります)。長期休みが多いから、教員はその分休めるので楽な職業だ、と思う人も多いでしょう。確かに、夏休みのお盆や冬休みの年末年始は比較的長期的な休暇をとることができます。僕の勤務していた学校では、毎年10日前後の連休を取得できました。

一方で、生徒の休み=先生の休みではありません。夏休みも冬休みも通常通り出勤します。次学期の授業準備をしたり、家庭訪問をしたり、中学校であれば部活動指導をしたり…授業をしていないだけですることは結構あるのです。そして、教員は研修することが多く、授業がないこの休みを利用して研修が増えることもしばしば。

多忙感の現実

膨大な業務量

教員の仕事といえば授業ですが、もちろんこれだけではありません。生徒指導や部活動指導、そして保護者対応などの見える業務よりも、表からは見えない業務が非常に多いです。

授業準備、学級通信の作成、日誌へのコメント、提出物チェック、テストの採点、職員会議、学年会議、教科会議、行事準備検討、アンケート、部活指導準備(練習試合の申し合わせなど)、会計処理、事務処理…

あげるとキリがないほど、しなければならないことがあります。授業のない空いた時間にできるものもありますが、空く時間もせいぜい1時間弱だけなので多くの業務をすることができません。結局、生徒が帰った後にこれらを片付けることになります。

アナログベースの職場

タブレットの導入やICTの活用が進み始めていますが、学校現場はまだまだアナログベースです。一般企業であれば自動化・電子化しているようなものも、学校では教員一人ひとりが時間をかけて行っていることもあります。例えば、会議資料。当然のように紙に印刷され、毎会議で全職員に配られます。4月の第一回会議となると、伝達事項が莫大なため100ページは余裕で超えています(笑)

他にも勤怠管理方法やテストの採点など、もっと時短ができそうな部分についてもいまだ自動化が導入されていない現場が多いようです。このIT化が進んでいないのは、多忙感の一つとして考えられるでしょう。

教員を目指す人の性格

日本の教育は、先生方の「人の良さ」で成り立っていると言っても過言ではないでしょう。中学校教員の6割以上が過労死ラインを超えた業務をしている現場にあるにも関わらず、教育現場に大きな変化は訪れていません。ただ、管理職が「早く帰りましょう」と言うだけです。

先生方が一番考えているのは、生徒のこと。どんなにやることが多くあったとしても、生徒のためにやらなければいけないという使命感が、結果的にこの多忙感へとつながるのです。

終わりに

いかがでしたか。今回は、教員の仕事が楽かどうかについて紹介しました。
教員は、楽をしようと思えば楽できます。ですが、肩身は圧倒的に狭くなるでしょう。授業がずさんであれば、子どもからの信頼もなくなり、保護者から不審に思われます。学校の催し事へ非協力的であれば、教員からの信頼を失い、職員室の居心地が悪くなります。人と関わる職業でありながら、周りから信頼されずに仕事をするのは苦しいですよね。

これらを踏まえ教員をしていた身として、楽はできるがするべきではない というのが本音です。

コ メ ン ト

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